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イケメン観察

ネタバレに関しての閲覧は全て自己責任でお願いします。

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イケメン革命~レイ=ブラックウェル~19話1-5シーン

自分用にメモとしての保存になります。

全てネタバレになりますので、閲覧は自己責任でお願い致します。
誤字脱字がございましたら見逃して下さい。

※主人公の名前は全て「メイ」です。


...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...
1

レイ「赤のキング。ランスロット……お前に聞きたいことがある
   ずっと我が黒の軍は、赤の軍と戦ってきた
   赤の軍が、敵だとも思っていた。……だが」

レイが一度だけ、深く息をする。

レイ「それは、違うんじゃないのか、そう思えて仕方ない」
ランスロット「……」
レイ「お前と、俺の倒すべき敵は……
   同じじゃないのか?」

レイの問いかけに、ランスロットの瞳の冷たさが濃くなった。

ランスロット「随分と唐突な物言いをする」
レイ「……」
ランスロット「戦略と同じことだ
        順序を追って考えなければ、最終的な答えには辿りつかん」

挑発するような瞳を前に、レイは言葉を重ねていく。

レイ「ランスロット、お前は黒の軍を悪いような形で傘下に置こうとは考えていないはずだ
   これまでの時間の中で、いくらだって潰しにかかってこれたはずだろ
   だが攻撃を仕掛けてきても、命を奪わないように命を下していた
   本気で権力を得ようとする者が、そんな生ぬるいことを言うとは思えない」
ランスロット「……」
レイ「それと……
   お前は、前に、入らずの森をさまよっていたメイを、助けた
   赤の軍は、メイを排除しようとしていたはずだけど……?」

ランスロットの視線が、言葉の先を促す。

レイ「――最後に、セントラルでの爆破事故で、
   お前は、黒の軍を前に潔白を誓った」
ランスロット「……」
レイ「高潔な赤のキングが、あの場で嘘をつくとは思えない
   なら、あの爆破事故は誰が起こしたんだろうな?」

ランスロットの瞳が、まるで心を見抜くように鋭くなる。

ランスロット「だとして……
        お前が言う『倒すべき敵』とは、誰を示している?」

二人の前を、夜が近くなり冷えた空気が通り過ぎていく。

レイ「爆破事故の日、メイが攫われたのを記憶しているか」
ランスロット「……ああ」
レイ「メイを攫った犯人は……」

★----------
2

レイ「メイを攫った犯人は……
   魔法の塔の奴らだった」

ランスロットの表情は、まるで答えがわかっていたかのように揺らがない。

レイ「俺が、魔法の塔の悪行を目にするのは、これが二度目だ
   数年前……、通っていた学校で生徒を拉致しようとした奴らがいた」

レイの声に、苛立ちに似た熱が滲む。

レイ「連れ去られそうになった奴には、共通点がある
   魔法が使える能力を持っている人間ってことだ」
ランスロット「……」
レイ「俺には、その二つのことが繋がっているようにしか思えない」

レイは一息に告げると、腰に差した剣を抜き……、

レイ「……!」

地面に突き刺した。
丸腰のまま、レイはただ真っ直ぐにランスロットを見据える。

レイ「俺は、黒のキングとして……1人の男、レイ=ブラックウェルとして
   この国を、……守りたい」

レイの頭が、深く下げられた。

レイ「――とうか、真実を」

切実な響きが、廃墟に響き渡る。
痛い程の沈黙のあと……、まるで深い海のように落ち着いた声が返ってきた。

ランスロット「頭を上げろ、黒のキング」
レイ「……」
ランスロット「……若く逞しき志に、応えよう
        お前と俺の倒すべき敵は……
        同じだ」
レイ「……」

その言葉は、まるで世界最大の秘密のような響きを持つ。

ランスロット「魔法の塔は、秘密裏に人が手を出してはいけない領域の研究をしている
        100年以上も前からな」
レイ「人が手を出してはいけない領域……」
ランスロット「人から、魔法を精製する。――最強の魔力を手に入れるために」
レイ「……」
ランスロット「おそらくその材料として使うべく、お前は襲われたんだろう」
レイ「そんなことが、本当にこの国で行われているのか?」
ランスロット「理不尽だと思うか? だがこれが、この世界の真実」

ランスロットの瞳に、ほの暗い影が宿る。

ランスロット「――我が父、先代の赤のキングを亡き者にしたのも、魔法の塔だ」

黒の軍が先代の赤のキングを手をかけたのではないか……、
そんな噂はランスロット自身がついた嘘なのだとレイは気付く。

レイ「魔法の塔を恨むより……、父が殺された事実を、国を守ることに使おうとしたってことか?」

否定も、肯定もない。
怒りも、絶望もない。
あるのは、圧倒的な意思だけだった。

ランスロット「――全てを知らないふりをして、赤のキング個人として魔法の塔と手を組んだ」

★----------
3

ランスロット「魔法の塔の目的は、このクレイドルの全土を掌握すること
        そのために、まず黒の軍を赤の軍の傘下に取り込み、
        それから……最終的に赤の軍を支配下に置くことを画策している」
レイ「……」
ランスロット「だからこそ、味方だと油断させ……潰しにかかる必要がある」

ランスロットの金色の髪を、クレイドルの風が揺らす。

ランスロット「橋を爆破したのは、魔法の塔に違いない
        アリスを奪い、そして……両軍をぶつからせ、動向を探っていたのだろう」
レイ「お前の動きを、いぶかしんでいるということか?」
ランスロット「ああ……
        時間は…………ない」
レイ「これまで綿密に騙そうとしたのは、魔法の塔の寝首を掻くためだろ
   両軍が手を組み、戦う道もあったはずだ
   どうしてその道を、選ばなかった……?」
ランスロット「勝算はあがる。だが……クレイドル全土に渡る熾烈な戦いになるだろう
        魔法の塔は、この国の魔力を生み出し供給する機関
        ……つまり、莫大な魔力を蓄積している
        その全てをぶつけられたら、多くの犠牲を払うことになるだろう」
レイ「……っ」
ランスロット「今や魔法の塔の存在は国を滅ぼす、爆弾のようなものだ
        だが、火がなければ爆弾は機能しない」
レイ「その火は……?」
ランスロット「魔法の塔の最高権力者、アモン=ジャバウォック」

名前を呼ぶ声は、氷のように冷たい。

ランスロット「そいつだけ、この手で亡き者にすればいい」

アモンの配下にいる魔法学者たちは、アモンの意のままに動いている。
そして、それはごく一部であり、あとの魔法学者はその企みも知らず、
「国をよくするため」だと言われ働かされている、そうランスロットは低く告げた。

ランスロット「アモンさえ消え去れば、あとは赤子の手を捻るようなものだ」
レイ「……けど、今の状況で動くのはリスクが高すぎる
   動きを読まれたら、即……」

レイは親指をたて、首を横に掻っ切る仕草をする。

レイ「…………そうならないために動かないといけない、か」

目を伏せ何かを考えていたレイの顔に、
いつも通りの飄々とした薄い笑みが浮かぶ。

レイ「――赤のキング
   黒の軍は、これより赤の軍へ開戦を宣言する」
ランスロット「……なにか考えが、あるようだな」
レイ「ああ
   この国を……クレイドルを守るために、最大の嘘を一緒についてくれないか」

★----------
4

――…空が闇に覆われたその夜
黒の兵舎に、賑やかな声が響く。

セス「いやーん、猫ちゃんが逃げちゃうっ!
   みんな!追いかけるのよーっ☆」
ルカ「……うん」
「はいっ!」

逃げ出したベルの姿を追いかけて廊下に出る。

「ベル……、あ!」
レイ「ん……?」

そこにはベルを抱っこしているレイの姿があった。

「レイ、おかえりなさい!
 ベルのこと捕まえてくれてありがとう」

(よかった……)

ほっと胸を撫で下ろす。

レイ「なあ、なんでこいつ濡れ猫なわけ?」
「外で遊んでたら、水たまりに落ちちゃったみたいで、
 だからセスさんとルカと、お風呂に入れたんだ」
レイ「で、逃げられた……と」

選択肢
1頑張ったんだけど……
2ごめんなさい
3追いかけるの大変だった

「追いかけるの大変だった……」
レイ「うん、だってここからでも声聞こえたし
   こいつ、風呂大嫌いなの」

レイはベルの濡れた頭を指でつついている。
その表情に、違和感を覚えた。

(あれ……?)

「レイ……なにか、あった?」
レイ「ん……?」
「なんだか、いつものレイらしくない」

(……元気がないような、気がする)

レイ「……」

レイは私をじっと見つめると……

「……!」

★----------
5

レイは私をじっと見つめると……

「……!」

柔く私の鼻をつまむ。

レイ「これでも元気なく見える?」
「……っ……!」

胸を叩くと手がぱっと離され、意地悪な笑顔を向けられた。

(前言撤回……)

「……見えない」
レイ「そ、お前の勘違い」

レイは私の腕にぽすっとベルを預ける。

レイ「少し用があるから、こいつ任せていい?」
「うん、ちゃんと乾かさないといけないしね」
レイ「上出来」

レイは笑みを残し、長い廊下を歩いて行く。
その後ろ姿を見送りながら、私は微かに胸に残る違和感をそっと拭った。

----------

賑やかな夕食が終わり、自由に過ごせる時間。
レイの意向で、黒の兵士は全員、談話室に集められた。

ルカ「こんな時間に召集なんて、珍しい」
セス「そうよねーっ。 やだやだ、夜更かしはお肌の大敵なのに!」
ルカ「明日、野菜がたくさん入ったスープ、作ろうか
   ビタミンは、肌にいいんでしょ?」
セス「んもうっ、ルカったら優しい子!セス、鍋ごと食べちゃう☆」
ルカ「それはダメ。みんなの分、なくなるから」

いつも通りはなすセスとルカの近くで、フェンリルが難しい顔をしていることに気づく。

フェンリル「……」
「フェンリル?」
フェンリル「なんかいやーな予感、すんだよな
       俺こういうの外したことあんまねー」

フェンリルの言葉に、嫌な胸騒ぎを覚えたその時……

レイ「みんな揃ったか?」

レイが談話室に入ってくる。

シリウス「ああ、全員確認済みだ。ボス
      ……で、ここに集めた理由は?」

黒の兵士を見渡すと、レイは真剣な面持ちで口を開く。

レイ「急に呼んで、悪い。早急に、伝えたいことがある」
フェンリル「……」

妙な緊迫感が漂う中、レイの声が響いた…――

レイ「――黒のキングとして告ぐ
   ここに赤の軍と、開戦することを」
「……っ!」



あとちょっとで話終わるのに……
甘いあまーい展開はなかなか来ない……(つД`)

   




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