イケメン観察

ネタバレに関しての閲覧は全て自己責任でお願いします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 スポンサー広告

100日間のプリンセス~カイン=ロッシュ~恋するプリンセス12話1-5シーン

自分用にメモとしての保存になります。

全てネタバレになりますので、閲覧は自己責任でお願い致します。
誤字脱字がございましたら見逃して下さい。

※主人公の名前は全て「メイ」です。


...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...
1

カイン「靴なんかなくても、お前は俺のものだろ…?」

カインの手が足の甲に触れて、胸が甘く疼く。

(…そうだ、ガラスの靴があるから一緒にいるわけじゃない
 ガラスの靴は私とカインが今、一緒にいるきっかけなんだよね)

私は涙を拭いて、笑みを浮かべる。

選択肢
1カインのものに決まってる
2そうだね
3当たり前

「カインのものに決まってる」
カイン「……っ…」
「そうでしょ?」

カインは私の態度に目をわずかに見開くと、苦笑をこぼした。

カイン「さっきまで泣いてたくせに」
「……っ…泣きそうだっただけ」
カイン「どーだか」

カインの指先が、頬にできた涙の跡をそっと手のひらで拭う。
カインは立ち上がり、手を差し出した。

カイン「ほら……行くぞ」
「どこに?」
カイン「宮廷内の図書館」
「……図書館って」
カイン「今からできるだけのことをする
    …反発勢力を治めることができる一手を探すしかねえ」

(だけど……――)

「それなら直接、城下に行ったほうが…」
カイン「反発してる者を無理にねじ伏せることはしたくねえ」

カインの瞳に強い意志が宿る。

カイン「反発勢力が俺が次期国王になることを拒んでるんだとしたら
    今そいつらが抱えてる問題を解決して信頼を勝ち得る
    それが互いにとって、最善の策だろうが」
「……っ…」
カイン「反発勢力が多く住んでる地区は…貿易が上手く回ってねえ…」

真剣な横顔を見つめているうちに、心の迷いが拭われていく。

(カインはどんな時でも、国民のことを考えてる
 こんな時でさえ…誰も悪者にしようとしない)

カイン「おい、残された時間は少ない。ぼさっとしてんな」
「カインこそ」
カイン「は?お前、泣きべそかいてたくせにどのツラが言ってんだか」
「…っ…むかつく」

笑いながらカインの手を取る。

(……前しか、向かない。もう二度と弱音は言わない)

★----------
2

―……プリンセス終了まで、あと1日

ユーリ「……二人とも、寝るか食べるかにしてもらえません?」
「……っ…!」
カイン「……っ…!」

ユーリの声にナイフとフォークを持ったまま、はっと顔を上げる。
隣では、同じようにカインも肩を揺らしていた。

「ま…まさか、食べながら寝るわけないよ」
ユーリ「…メイ様、右頬にパンくずついてるよ」
「あー…」

(恥ずかしい……)

カイン「お前、ホントだらしねえな」
ユーリ「そういうカイン様は、左頬にソースついてますけどね」
カイン「こ、これは新しい食べ方で…」
ユーリ「はいはい」

ナプキンで口を拭うカインを見ながら、昨夜の出来事が脳裏をよぎる……―

----------(回想)

―……噴水のある中庭を抜けて、私とカインは暗い図書館に足を踏み入れた。
膨大な文献の中から、手掛かりになりそうなものを探していく。

カイン「お前、寝てろ」
「ううん、少しでも手伝いたいから」
カイン「…上等だ」

----------

(あれから、朝まで起きてたんだもんな……)

気を抜くとまどろみそうな意識の中、カインが椅子から立ち上がった。

「カイン?」
カイン「また図書館に戻る、お前は少し寝てこい」
「で、でも」
カイン「そんな眠そうなツラしてるヤツ使えるか、馬鹿」

扉が閉まり、カインが立ち去る足音が響く。

(残り1日で、私ができること……
 そうだ!)

「ねえ、ユーリ。アランって今日はお城にいるよね?」
ユーリ「アラン様?」

★----------
3

―……そして数時間後、私はアランと一緒に城下へと急いでいた。

アラン「お前、どうして急に城下に行きたいなんて言い出したんだ」

護衛として半ば強引に連れ出されたアランは、腕を組んでため息をつく。

アラン「まあ、カイン絡みのことなんだろうけど」

アランの意地悪く細められた瞳に、頷き返す。

(詳しくは言えないけど…)

「うん…この状況をどうにかするために、カインは手を尽くそうとしてる
 でも、私が文献をあさったところで力にはなれない…」
アラン「………」
「それなら、違う形で支えたいって思ったんだ」
アラン「ま…お前らしいけど」

アランがふっと笑うと、車が城下に止まった。
アランと一緒に車から降りて、城下の道を歩く。

アラン「お前が用があんのはこの辺か?」
「うん、たしかこの辺のはず…あ!」 

そこにはいつも通り果物を売る、店主の姿があった。

「アラン、行こう」
アラン「お…おい」

駆け寄ると、店主は私たちに気がついて声をあげる。

店主「プリンセス!」
「こんにちは、おじさん、今日は林檎を買いに来たんです」
店主「林檎か、よし待ってろよ」

店主は抱えきれないほどの林檎を紙袋に入れて戻ってきてくれる。

「ありがとうございます」
アラン「……?」

店主はアランをちらりと見ると、心配そうな表情を浮かべた。

(どうしたんだろう…?)

店主「カイン様は、大丈夫なのか?」
「それは……」

★----------
4

店主「カイン様は、大丈夫なのか?」
「それは……」

私が言葉を濁すと、店主は苦笑いを浮かべながら頭を掻く。

店主「いや、報道出てから気になって仕方なくてな
   街の子どもたちも、もうカイン様が城下に来ないんじゃないのかって気にしてる」
アラン「……」

店主は並んでいる果物を見つめて呟く。

店主「この林檎も、この店が成り立ってるのも…
   カイン様が気にかけてくださってるからだ
   それなのに、何も手助けできないで…すまんな」

(カインに聞かせたい
 こんなにもカインを必要としている人がいるって)

私はぐっと顔を上げると林檎に手を伸ばす。

「おじさん、カインなら大丈夫です」
店主「え…」
「だって、狼王子はそんなことじゃへこたれませんから」

店主さんは大きく頷くと袋からこぼれそうな程の林檎を手渡してくれた。

店主「また来てくれよ、プリンセス
   カイン様も一緒に」
「はい」

手を振って別れると、アランがすっと紙袋を持ってくれた。

アラン「貸せ」
「ありがとう、アラン」
アラン「…ったく、いっつもこんなたくさん買ってるのか」

アランは笑うと、ウィスタリアの城下を見つめながら呟いた。

アラン「……あいつに聞かせてやりたい言葉だったな」

(……っ…)

「うん、私も同じことを思ってたよ」

ウィスタリアの街にはもうすぐ日が落ちる。

(…もし、私がプリンセスになれなくても
 このウィスタリアは、カインが治めてほしい)

★----------
5

カインの大切にしている景色を見つめていると、アランが尋ねる。

アラン「この林檎で何か作るんだろ?」
「あ、うん。アップルパイを作ろうかなって。それで…」
アラン「仕方ねえな、手伝ってやるよ」

アランは林檎を抱え直し、前を見据えたまま笑った。

----------

(…アランって料理上手だったんだ)

アランに習って作ったアップルパイを手に、図書館の扉を押し開ける。

「カイン…?」

図書館の奥に足を進めていくと、紙をめくる音が聞こえてきた。
近づくと真剣な表情で積まれた本に埋もれた、カインを見つける。

カイン「………」

(……カイン、私はカインのそばを離れたくないよ
 それに、カインにこの国の次期国王になってほしい
 三人とも…相応しい人だけど、心の底から望んでるのはカインだから)

色んな感情が込み上げる中、立ち尽くしているとカインがふっと視線を上げた。

カイン「何そんなとこで突っ立ってんだよ」

結んでいた唇に、優しい微笑みがこぼれる。

「…! あ、これ差し入れ」
カイン「…アップルパイ、これお前が作ったのかよ」

頷くと、下院は嬉しそうに顔を綻ばせて一口ほおばる。

カイン「………」
「もしかして、まずかった?」
カイン「…逆」
「え?」
カイン「こんな美味いもの、食ったことねえよ」
「おおげさだよ」

カインは笑みを浮かべたまま、髪をくしゃりと掻き乱す。

カイン「………ホントだ」
「カイン……?」

カインの顔を覗き込んだ瞬間、遠くから鐘の音が鳴り響いた……―

(…100日目の鐘の音だ)

プリンセスチェック
必要な気品15000



アランに教えてもらったなんていったら、カインは絶対拗ねそうな気がする。
言わなくて正解だね◟꒰◍´Д‵◍꒱◞



スポンサーサイト

 カイン

- 0 Comments

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。