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イケメン観察

ネタバレに関しての閲覧は全て自己責任でお願いします。

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スイートルームの眠り姫~秋月亮~4話6-10シーン

自分用にメモとしての保存になります。

全てネタバレになりますので、閲覧は自己責任でお願い致します。
誤字脱字がございましたら見逃して下さい。

※主人公の名前は全て「メイ」です。
※青文字でたまに私の変な感想も入ります。ご了承下さい。

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...
6

亮「お前に礼を言われるのは、気分が良い」
「っ…何、それ…」
亮「さあ、なんでだろうな」

愉しげに呟き、亮はハンカチを巻いた私の手を口元へと引き寄せて…

(っ……!?)

布越しに、指先にキスを落とした。

「な…にするの!?」

かっと頬が熱くなって、亮の手を振り解く。

亮「この程度で、お前は赤くなるのか。いいことを知った」
「いきなりこんなことされたら、当然でしょ…っ」
亮「…なるほど」

(わ…っ)

腰を強く抱き寄せられ、亮の胸元にトンッと額が触れる。

選択肢
1離して
2何…?
3亮…?

「っ…亮…?」
亮「いい声だ」

亮の片手が頬を包んで、親指がなぶるように唇をなぞった。

「んっ…」
亮「ここに、同じことをしたら…お前がどんな顔をするか試したくなった」

(キス、するってこと…?)

「やめて…っ」
亮「黙れ」

(…っ)

耳元で命じられ、反射的に身体が固まる。

亮「うやむやになっていたが…お前は俺に、嘘をついたな?」
「そ、それは…」

(泰河さんを恋人だって、紹介したことだよね…)

亮「舐めるな、メイ」

冷たい眼差しに射すくめられ、息を呑む。

亮「――…これは、嘘をついた罰だ」

危険な光を宿した瞳がゆっくり近づき、

「えっ、ちょ……、ひゃっ」

耳に柔らかなものが触れて…甘い痛みが肌に走った。

「…………っ!!」

とっさに亮の腕を抜け出して、耳を手のひらで隠す。

(耳……噛まれたっ)

触れた唇の感触が残って、耳の先まで熱い。

亮「お前が刃向かえば刃向かうほど、屈服させる愉しみが増える
  覚えておけ、メイ」

目を細める亮を、私はきっと睨み返した。

「……悪魔っ」
亮「もう一度、されたいのか?」

(そんなわけないでしょ…っ)

言い返したいのに、心臓がうるさいほど高鳴って声にならない。

亮「――…次は、唇だ」

嗜虐的に笑い、亮がまた私の腰を抱き寄せる。

亮「帰るぞ。今夜はなかなか愉しめた」

エスコートされて歩き出しながら、我に返って周囲を見る。
客たちが私たちの方へ、好奇心に満ちた目を向けていた。

(うー…恥ずかしい……)

火照った顔を俯けて、私は祝賀会の会場をあとにした。

----------

数日後…――

雪人「今回のレポートは、いつにもまして辛口ですね」

メールで送った亮についてのレポートを確認し、雪人がため息をつく。
シャトー・エピヌのラウンジで、私は雪人と財前さんと近況を報告しあっていた。

「これでも控え目に書いたんだよ。本当にめちゃくちゃなんだから、あの人…」

(あいつに出会って、もう1ヶ月以上か…。あっという間だったな)

★----------
7

(あいつに出会って、もう1ヶ月以上か…。あっという間だったな)

横暴な振る舞いを思い返し、ため息がこぼれる。

財前「メイさんから見た秋月君は、そんなに気に入らない男かね?」

(あ…)

「すみません、財前さん。後継者にって考えてる相手なのに…」
財前「構わん構わん!遠慮せず正直な意見を言ってくれたほうがありがたい」

(…ん?)

財前さんの言葉が、ふと引っかかる。

----------(回想)

亮「物怖じせずに意見を言う人間こそ、そばに置くべきだ
  俺のような立場であればあるほどな」

----------

「この前…亮も、財前さんと同じようなことを話してました
 物怖じせずに意見を言う人間を、そばに置きたいって」
財前「彼の父親も昔、よくそう言っとったからな。教えを守っとるんだろう」

(父親…?)

「財前さんは、亮の父親を知ってるんですか?」
財前「同世代の事業化仲間で、ライバルだったんだ
   あいつが病気で亡くなった時は、こたえたよ」

(そうなんだ…)

少し寂しげに、財前さんは目を細めている。

(確か、父親が亡くなった後…亮がCEOに抜擢されたんだよね)

----------(回想)

結衣「秋月グループは、財前グループ以上に長い歴史があるけど、
    秋月亮の代になって、大改革があったの、覚えてるでしょ?」
「あ、ニュースで前に見た気がする…」
結衣「先代のCEOが亡くなったのを契機に、息子の秋月亮が跡を継いで…
    古い経営方針を一新して、能力のない患部を一掃したんだって」

----------

結衣との会話を思い出して、不思議な感覚にとらわれる。

(テレビの中のニュースが、身近な人の話になるなんて思わなかったな)

1ヶ月前とは全く違う世界にいる…今さら、そんな実感が湧いてくる。

財前「パーティーの場やら何やらで、秋月君のことは、子どもの時からよく見かけたよ」

懐かしそうに、財前さんが目を細めた。

財前「秋月グループの跡継ぎにと、厳しく教育されていたらしい」
「そうなんですか…」
雪人「メイ様、男性として秋月様の評価はともかく、事業家としての人柄は、どう思われましたか?」
「事業家として…?」
雪人「メイ様のために噛み砕いて申し上げると、ひとりの働く男性として、秋月様はどう見えるか、ということです」
「っ…そんなに噛み砕かなくてもわかるよ」

呆れ顔の雪人に、しょんぼり言い返す。

(ひとりの働く男性として…か)

祝賀会に出席した亮は、たくさんの人に声をかけられていた。
どの人もどこか萎縮しながら、尊敬の眼差しを亮に向けていた。

(偉そうなヤツだから、まあ、そうなっちゃうよね でも…)

★----------
8

(偉そうなヤツだから、まあ、そうなっちゃうよね でも…)

ビジネスの話をしている亮は毅然としてはいたけれど、
セレブであることを鼻にかけている様子はなかった。

----------(回想)

亮「些細なミスをあげつらって非難するとは…品位を疑う」
男性客2「な、何を言い出すんです…?」
亮「割れたグラスは俺が買い取る。くだらない騒ぎで、祝賀会に泥を塗るな
  それから…メイ」
「…な、何?」
亮「よく言った」

----------

(あの時は、本当に……ほっとした)

私は静かな気持ちで、財前さんと雪人に向き直った。

「私はビジネスのことに詳しくないですけど、秋月亮って人は…
 筋の通った一流の男性だとは、思いました」
雪人「………」
財前「…そうか。働く男性としては、最高のほめ言葉だな」
「っ…でも、プライベートでは悪魔だってことは変わりませんから」
財前「メイさんをこれほど翻弄するとは、面白い男だな!」
「笑いごとじゃないですよ、もう…」

肩を落としながらも、財前さんにつられて笑ってしまう。

(一流の企業化のくせに、正確最悪って……変なヤツ)

ひとしきり笑った後…財前さんが真剣な表情で、私を見据えた。

財前「メイさん。私にはな、果たさなきゃならん使命があるんだ」
「使命…ですか?」
財前「病気なんぞにやられている間に…黒崎の手で、私の会社は汚れてしまった」

(財前さん…)

深い悲しみを湛える表情に、胸をつかれた。

雪人「………」

雪人が隣で怒りを堪えるように、静かに目を伏せている。

財前「なんとしても、今まで私を支えてくれた社員全員を、守りたい
    昔から懇意にしてもらっとる得意先にも、誠意を持って応えねばならん
    そして…秋月君は、黒崎と戦える力を持っとる」

力強い声で、財前さんが言葉を続ける。

財前「私は彼に、自分の使命を託したいんだ」

(そんな深い思いがあったんだ…)

★----------
9

「…わかりました」

財前さんをしっかりと見つめ返し、私は頷いた。

「株主総会まで、あと2ヶ月…冷静に、彼と向き合って見ます」
財前「ああ、頼む」
雪人「やる気が出たところで、メイ様にもうひとつ、レポート課題を追加いたします」

(……え?)

感傷の気配を取り払い、雪人がすっと眼鏡のつるを上げる。

雪人「秋月様の人柄をある程度理解できたようですし、ここからが本題です
    彼が財前グループとの合併にこだわる真意を、探っていただきたいのです」

(亮が、財前グループの合併にこだわる理由…?)

「それは、秋月グループ拡大のためなんじゃないの?亮もそう言ってたけど」
雪人「表向きはそう仰っていますが…グループ拡大のパートナーなら、当社以外にいくらでもある
    秋月グループであれば、合併の話を喜んで引き受ける企業は多いはずです」
「あ…、言われてみれば、そうだね」
雪人「合併相手が財前グループではならない理由を、秋月様から聞き出してください」
財前「秋月君は腹のうちを簡単に明かすような男じゃない
    会長の私が直接尋ねれば、なおさら警戒するだろうからな」

(そっか、私はビジネスに直接関係してないし、話をしてもらいやすいかも)

「わかりました。機会を見つけて、聞いてみます」

(教えてって言っても、教えてくれなさそうだけど…)

亮の意地悪な笑顔が頭に浮かんだ、その時…

尚哉「失礼、お代わりはいかがですか?」

歩み寄ってきた尚哉さんが、私たちにメニューを差し出した。

財前「私はそろそろ失礼するよ。メイさんと雪人は、ゆっくりしていきなさい」
雪人「いえ、私もこれで…」
財前「いかん。雪人、たまには息抜きをしろ」

雪人を制し、財前さんが立ち上がる。

雪人「ですが…」
財前「これは命令だ。じゃあ、おやすみ」

にっこり笑い、財前さんはラウンジを出て行った。

尚哉「可愛がられてるねえ、相変わらず」
「なんだか、息子を見てるみたいに優しい顔してたね、財前さん」
雪人「冗談はおやめ下さい」

厳しい口調で、雪人が眉をひそめる。

雪人「私にとって財前様は、絶対的な主(あるじ)です
    家族ごっこをしていられるほど、我々の仕事は甘くない」
「…ごめん」

(雪人って…昔の武士みたい
 ここまで忠誠を誓う事情が、何かあるのかな)

不思議に思っていると、エスプレッソを飲み干して雪人が肩をすくめた。

雪人「メイ様のその甘い考え方が、秋月様に振り回される原因なんです」

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雪人「メイ様のその甘い考え方が、秋月様に振り回される原因なんです」
「っ…なんで、そこで亮がでてくるの?」
尚哉「あれ、メイちゃん、亮くんとさっそく仲良くなったんだ?」
「仲良くなったわけじゃ…っ」
尚哉「顔、真っ赤だけど?」

(う……)

「気のせいです…!!
 結納の品を送り付けられたり、ヘリで拉致されたり…迷惑してるんです」
尚哉「熱烈なアプローチだねえ、それは」

(そんな素敵なものじゃないよ…)

からかうような尚哉さんの視線から逃れるように、私は赤くなった顔を背けた。

----------

尚哉「眠り姫争奪戦で一歩リードしてるのは、秋月家の御曹司か
    ――…念のために報告しとくかな」

どこか暗い笑みを浮かべ、尚哉は携帯電話を取りだした。

----------

(…ん?)

翌日、財前さんのオフィスで書類の整理をしていると、携帯電話が震えた。
画面には、『俺様男』と表示されている。

(亮からの電話に驚かなくなってきたな、私。慣れって怖い…)

「はい、もしもし?」
亮『メイ、今日の20時から21時まで時間を空けておけ』

(開口一番、言うことがそれ…?)

呆れるけれど、反論しても意味がないことは、もうよくわかっている。

「いいよ。どこに行けばいいの?」
亮『珍しく素直だな』
「嫌だって言っても、無理やり連れ出すじゃない」

(それに…亮とちゃんと向き合うって決めたし)

亮『自分の立場をようやく理解したか。いい心がけだ
   シャトー・エピヌに迎えに行く。エントランスで待っていろ』

用件を伝え終わると、いつも通り、電話はぷつりと切れた。

(あー、むかつく…)

携帯電話をバッグにしまって、書類の整理に戻る。
すると、外出していた雪人が社長室へと入ってきた。

雪人「メイ様、妙に機嫌が良いですね」
「え?」
雪人「にやにやしながら書類整理をするのはやめた方がよろしいかと」

(そ、そんな顔してた…っ?)

雪人に指摘されて、かっと顔が熱くなる。

(言われてみれば、なんだかそわそわしてるかも
 私……ちょっと、変だ)

時計を見上げながら、私は無意識のうちに…
20時までの残り時間を、頭の中で数えていた。

セレブリティミッション
必要なセレブ度2500



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 秋月亮

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