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イケメン観察

ネタバレに関しての閲覧は全て自己責任でお願いします。

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スイートルームの眠り姫~秋月亮~10話6-10シーン

自分用にメモとしての保存になります。

全てネタバレになりますので、閲覧は自己責任でお願い致します。
誤字脱字がございましたら見逃して下さい。

※主人公の名前は全て「メイ」です。


...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...
6

(もう、朝か……)

鳥の鳴く声が聞こえてきて、ベッドの上で身体を起こす。
いつもは心地いいはずなのに、可愛らしい鳴き声が、今は耳に痛い。

(全然……眠れなかった)

----------(回想)

亮「お前に、キスをしたのは……
  ――…からかっただけだ
  俺が……お前を愛すことは、ない」

----------

「っ……」

胸が軋んで、自分の身体を抱きしめる。
ひどい仕打ちをされて火照った身体は、一夜明けて、寂しく冷え切っていた。

(もう……わからないよ
 亮の気持ちも、自分の気持ちも)

横暴でも、筋の通った人だと、思っていた。
けれどそれも、私の勝手な勘違いだったのかもしれない。

(……ほんと、最低。大嫌い
 …………でも、まだ、好き)

枯れたと思ったのに、涙がまた、頬を流れ落ちる。

(……支度しなきゃ。記者会見に出席するように、雪人に言われてるし
 まだ、私は『財前の娘』だから…仕事、しないと)

手の甲で涙を無造作にぬぐって、私はベッドから起き上がった。

----------

雪人「……メイ様、今度は何事ですか」
「え? 何が?」

記者会見の前にラウンジでお茶を飲んでいる最中に、雪人がため息をついた。

雪人「とぼけるならもっと上手くやることです
   ……まあ、貴女が泣いた理由など、私には関係ありませんが」

(っ…メイクで誤魔化したつもりだったけど、まだ、目、赤かったかな)

動揺を抑えこんで、私は出来る限り明るく笑った。

「海外ドラマ見て、夜更かししちゃっただけだよ、本当に」
雪人「……話す気がないなら、もう伺いません」
「っ…それより、今日の記者会見、私は列席してるだけでいいんだよね?」
雪人「ええ。前段に秋月様が、不正疑惑は捏造だったと発表し、
   その後、財前様より、グループ合併と後継者決定の件を発表して頂きます」

★----------
7

「婚約解消のことも、同時に発表するんだったよね…?」

ティースプーンでカップをかき混ぜながら、何気ない風を装って、聞いてみる。

雪人「それは会見の最後に、秋月様がお話になるそうです」
「…そっか、わかった」

(……冷静に聞けるように、心の準備、しておこう)

自分に言い聞かせ、ティースプーンを置き、ティーカップに口をつけると…

雪人「……秋月様とは、あれから会っていないのですか?」

ためらいがちに尋ねられ、どきりと鼓動が鳴った。

「……会ったよ。でも、もう会わないって」
雪人「もう会わない…?」

無理やり笑って、冗談めかして雪人に告げる。

「ビジネスの役に立たない女は用ナシだって。ひどいよね、ほんと」
雪人「おふたりは…利害に関係なく、親しくなられたのかと思っていました」

(…そんな風に、見えてたんだ
 私も、自分では、勝手にそう思ってたけど…)

選択肢
1気のせいだよ
2そうじゃないよ
3それは…

「……ううん。そうじゃないよ」

(亮がどう思ってたかは…今はもう、わからない)

緩く首を横に振ると、雪人が淡々とした声で呟いた。

雪人「……安心しました」
「え…?」
雪人「秋月様は、財界から将来を嘱望されている、秋月グループのトップです
   古い家柄でもありますし、お付き合いをするとなれば、しがらみも多いでしょうから」
「しがらみ、って…」
雪人「メイ様には縁のない話でしょうが、政略結婚は、社交界の人間にはつきものです」

(政略結婚…?)

きょとんとして目を見開く私に、雪人が冷めた視線を向けた。

雪人「後ろ盾を得るため、ビジネス上の関係を円滑にするため、資金調達のため…理由は様々ですが、
   名家に生まれついた方の多くが、必要に迫られて結婚相手を選ぶものです
   メイ様との婚約が解消されれば、秋月様は…ご自身の感情とは関係なく、
   次の婚約者を早急に選ぶ必要に迫られるでしょう」
「っ……」

(亮が、別の人と……)

雪人の言葉を聞き、ちりっと胸が疼く。

雪人「万が一、メイ様と秋月様が交際なさるようなことがあっても、
   秋月様はいずれ、ご自身に見合った女性と、結婚せざるを得なくなる」

(そっか……
 一般人の私は、どの道……亮とこの先、一緒にはいられなかったんだ)

雪人「今のうちに離れて、正解です。…傷つかずに済みますから」

(え…?)

★----------
8

雪人「今のうちに離れて、政界です。…傷つかずに済みますから」

(え…?)

「それで…私と亮が親しくならなくて安心した、って、言ったの?」

はっとして見つめると、雪人は痛ましげに目を伏せる。

雪人「……ええ、まあ」

(心配してくれてたんだ…)

「ありがとう、雪人」
雪人「……何がですか。お礼を言われる覚えはありませんが」
「だって、今のは私を心配して…」
雪人「無駄話はここまでです。そろそろ時間なので、会場に移動しますよ」
「え、ちょ…待ってよ、雪人」

気恥ずかしそうにさっさと席を立つ雪人を、私は慌てて追いかけた。

----------

18時にスタートした記者会見には、多くの報道陣が詰め掛けた。
結衣がすっぱ抜いたニュースは、半日で全国に広まり、ネットもテレビも、その話題で持ちきりだった。

(……なんだかもう、他人事みたい)

会場の隅の関係者席から、ステージ上の亮と財前さんを見つめる。
不正疑惑の払拭、合併と後継者についての発表が、喧騒の中、あっという間に進んでいく。

(こうして亮を見るのも、今日で最後…)

記者達の質問に涼しげに応えていく亮は、堂々とした笑みを湛えていて、
昨夜の夜のことなんて、もう忘れているみたいだった。

(ほんと、腹立つ…
 目が、離せない自分に……一番、腹が立つな)

会見が終盤に差し掛かり、膝の上でぎゅっと、手を丸めた時…

亮「――…後継者問題についての質問は、以上を持って終了とします
  最後に…私と、財前会長の娘さんの婚約について、ご報告が
  本日を持って、婚約を解消することとなりました」

(っ……)

マイクに向かって亮が告げると、一斉に会場が色めき立つ。

記者1「後継者に決定した矢先に、なぜですか!?」
記者2「経緯のご説明を…!」
亮「この件については、ノーコメントとさせていただきます」
記者3「そう言わずに! もしかして、他に有力な婚約者候補がでてきたんですか?」
記者4「秋月CEOとの結婚を望まれている相手は多いと利きますが、いったいどなたと…」
亮「――…ノーコメントだと言ったはずだが?」
記者達「っ……」

(亮……?)

怒りをにじませた亮のひと声に、記者達が息を呑む。
けれど、すぐに勢いを盛り返し、質問が噴出した。

記者1「名前はいいですから、お相手の女性の肩書きだけでも!」
記者2「時期は決まっているんですか!?」

すると…スピーカーから、苛立たしげな亮の声が会場中に響いた。

亮「――…私は、結婚はしない
  秋月家の幹部にも、そう伝えてある」

(結婚、しない……?)

★----------
9

亮「――…私は、結婚はしない
  秋月家の幹部にも、そう伝えてある」

(結婚、しない……?)

記者3「それは、いったいなぜ…」
亮「会見は以上だ」

記者団の質問を無視し、亮が席を立つ。

(どういうことなの…?雪人が言ってた話と違う…)

フラッシュの中、退場する亮の背中を見つめ、私は焦って立ち上がった。

----------

メイが会場を飛び出した時…
片隅では、尚哉がひっそりとたたずみ、会見の終着を見守っていた。

尚哉「……株主総会までまだ時間があると思ってたが、やられたなぁ
   そろそろ、電話がかかってくる頃…っと、もう着信があったのか」

携帯電話の履歴を見て、相手にコールバックする。

尚哉「――…黒崎専務? 電話しましたか?」
黒崎『有馬、今テレビで会見のニュースを見た。いったいこれはどういうことだ…!?』
尚哉「俺に聞かれても答え兼ねますね
   財前さんと秋月が組んで、水面下で仕込んでたんじゃないですか?
   ……大金を払って書かせた傑作な記事も、役に立ちませんでしたね」
黒崎『――…私は、このままで済ます気はない
   財前の全てを手に入れるために、今まで身を粉にしてきたんだ
   こうなれば……もう手段は選ばん』
尚哉「そう言うと思いました」

尚哉は暗い笑みを浮かべると、通話を続けながら静かに会場から姿を消した。

----------

(っ…人が多くて近づけない)

ロビーへ出た私は、報道陣の垣根の隙間から、外へ向かう亮を背伸びして見つめた。
部下達が報道陣をおしとどめている間に、平然とした顔で、亮はひとり、外へと歩いていく。

(行っちゃう…)

「っ……亮!」

焦りに駆られて、思わず大声で叫ぶと…

亮「……
  ……」

(あ……)

一瞬、目を合わせて……亮は、何事もなかったように顔を背けた。

(そっか…
 亮が、どんな気持ちで結婚しないって言ったかは、わからないけど、
 少なくとも、私のことは……やっぱり、何とも思ってないんだ)

すっと焦りが引いていき、心が冷えた。
電話がかかってきたらしく、亮は携帯電話を取り出し、話しながらエントランスを出て行く。

(……さよなら、亮)

背中を見送り、切なさに押しつぶされそうになった……その時だった。

(………え?)

★----------
10

(………え?)

ドアを出て行く亮を見つめ、とあるものが私の目に留まる。

(あれって……あれ、だよね?)
 っ……!
 …………ばか亮!)

私はピンヒールを鳴らして、一直線に走り出した。

「亮!」
亮「!?」

全速力で走って…ホテルから少し離れた路上で、私は亮に追いついた。

亮「何しに来た、帰、」
「うるさい!」
亮「なっ…」
「今すぐ、携帯見せて」
亮「っ……
  どうして、お前に俺の私物を見せてやらなければならないんだ」

手にしていた携帯電話を亮がさっと背中に隠す。

「いいから見せなさいよ、この鈍感俺様ばか男!」
亮「おい、やめろ、離せ…っ、…!」

腕を引っ張り、無理やり携帯電話をもぎとって…

(っ……やっぱり)

私は亮に向かって、携帯電話を突きつけた。
街灯の下で、ぷらんぷらんと、不細工な犬のストラップが、揺れる。

「どうして、今さら、わんたんストラップつけてるの!?」
亮「っ……」

----------(回想)

亮「……これを俺にどうしろと」
「携帯に着けるに決まってるでしょ」
亮「俺が、これを? 
  デザインのミスじゃないのか?胴体がない上に、目が飛び出している
  美的感覚を疑うな」
「ただの記念だし、深く考えないでお揃いで着けてくれたら嬉しいんだけど…」
亮「……持ち帰って、検討する」

----------

(すごく嫌そうな顔で持って帰ってたし、もう忘れてると思ってたのに…)

「私にキスした訳も、昨日、めちゃくちゃな仕打ちしたことも、もう答えてくれなくていい
 だけど…っ
 今の質問だけは、答えて」
亮「それは……っ……
  ……デザインが、気に入ってだな」

(気に入った、って…)

「私の目を見て、同じと言える!?」

びたんっ、と亮の頬を両手で挟んで、鼻の頭を付き合わせる。

亮「……!」
「お願いだから……正直に、答えて」
亮「……だから……っ
  っ……くそ」
「っ……!?」

亮の大きな手のひらが、私の頬を挟み返して、上向かせる。
激しい熱をはらんだ瞳が目の前に迫って、真っ直ぐに私を射抜いた。

亮「お前を愛しているからに決まっているだろう! 悪いか!?」

(………!)



亮さんかわいいなー
かわいいなー
わんたんストラップってどんな感じなんだろ……
いないないばあのワンワンがもっと酷くなった感じを勝手に想像してる。

あと主人公ピンヒールで全力疾走ってすごい
かかと折れそうだもん(´・_ゝ・`)
そしてこの真っ直ぐに体当たりするところは嫌いじゃないよ★

あと多分べったべたな甘い話が好きなので、
ハニーキスを選ぶと思います。




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 秋月亮

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